変化は、人を思った先に 

「現実が変わるのは、人を思った先にしかありません」

ある日のセッションの中で出た言葉です。
多くの人が、
現実を変えようとするときに、
スクリーンに映し出された映像を触ろうとしますが、
現実を変えるには、
その映し出された映像の発信源である心の根元、
映写機やフィルムの部分を変えなければいけません!

しかし多くの人にとって、
自分自身の内側を見ることは、
あまりやりたくないことだと思います。
そういうふうに思い込まされているだけもしれませんし、
それぞれに何か別の理由があるかもしれません。

自分自身の内側を変えていこうとするときに、
最も邪魔をするのが、「我」、だと思います!

長年、共に寄り添い、育んできた自分自身の「我」
時に自分の身を守り、
「自分とは、こういう人間だよ」と、
アイデンティティーを形成してきた「我」

どんなに柔軟であろうとしても、大胆に何かを変えようとしても、
大きな木の柱のように、「我」は、平然とそこに存在していますが、
一瞬だけ、その存在感を消す瞬間があります!

それが、「人を思うとき」です!

人は、人を思うときに、単体の「個」ではありません。
そのときに「我」は、存在する大儀を失うのですね。
一瞬だけバリケードがほどけて、
ダイレクトに創造性とつながる瞬間が生まれます!

心がほどけることで、
心の反映である現実がほどけます!

直感が閃いたり、
現在の自分の状況を冷静に俯瞰することができます。
未来とは、今の現実がつくり出すものです!
今を冷静に俯瞰することができなけば、
透明感をもって未来を創造することができません。

チャレンジの先で迎えた変化のときに、
それはきっと勘違いかもしれないですが、
緊張から体が硬直するように感じたり、
逆に集中が途切れて、
力が入らないように感じるときなどは、
息を吐くように、誰かの笑顔をイメージしましょう!

「チャネリングのコツは、我をなくすことです」
とミツさんが言っていました。

人を思うときに、強固な要塞は必要ありません。
「そうしたいから」というシンプルな願望で、
「そこに行きたいから」とシンプルに選択することで、
変化の先にある未来からのエネルギーを感じましょう!

体がかたまったり、
体温が下がるように心がクローズしてしまうのは、
広がりをもつ未来との接点を、
自ら断ってしまっているときに起こります。

心がほどけることで、
広がりのある未来と多くの接点もち、
エネルギーの交流を活発に行うことができます!

目的を達成するには、
「継続」や「情熱」や「大儀」が必要ですが、
それはすべて、人の中にあります!

温かみをもって誰かを思うとき、
そのときに人ははじめて、
変化を柔軟に受け入れられるのだと思います!






比嘉公彦