デザインを飲み込む「この乱暴な考え方は創造性からきている」前里が言いました。
これはデザインなど、クリエイティブな仕事をされている方はもちろんですが、
様々な場面で活用できるテクニックだと思います。
前里は
あえてわかりやすく「格下」「格上」という言葉で説明します。
例えば、デザインという世界に一度も触れたことがない方でも、
デザインの本を読む、または見る時、あえて
「格下にして読む、見る」わかりやすくお伝えすると、「このデザインは既に自分で出来ている」
という状態で入っていくということです。
少し強引で、上に書いたように乱暴な考え方に感じるかもしれません。
でも
実際は違います。最後に説明します。
仮にそういう状態でデザインに触れた場合何が起こるか。
「積み上げてゆっくり成長する」を
壊すことができるのです。
僕がミーティング中にある発言をしました。それは
「いろんなデザインに目を通すようにしていると、
学園のチラシデザインがいい感じになった」
という発言。
これこそが
「ゆっくり成長してもよい」の典型パターンだそうです。
でも実際はそうなのです。 いろんなものに触れたからアイデアにつながった。
しかし、ここでもっと成長したいなら
「それを口にしない」必要がある。
思っていても口にしない。
それがより
成長する方法の一つなのです。
たとえばどんな種類の本でも、前里は
作者を飲み込んでから読むと話しました。
作者を
格上にして読むから時間がかかるのだと。
初めに書いたように乱暴に感じるかもしれない。
しかし、これには絶対的な仕組みがあります。
「究極的に感謝ができるから飲み込むことができる」人を、この場合
作者を馬鹿にした状態では、
そもそも
「飲み込む」ができないのです。
だから飲み込むことが出来る人は、乱暴ではなく
究極的に感謝できる人なのです。
最後にクリエイターの方へ「デザインってなんなんだろう」 という哲学的な問いが、
これまで人類が積み上げてきたことへの
感謝になる。それをした時に初めて、
集合意識から「出していいよ」がもらえる。
川満由希夫
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