研究生 東京レポート⑦ 

そして、その日講義開始から、
ホワイトボードに書き記されている

「成果にこだわる一流、努力に満足する二流」

という言葉の意味を紐解いていく
トピックへと移っていきます。



この「成果にこだわる一流、努力に満足する二流」という言葉は
研究所のホワイトボードにも常に書き記されていて、
一時的に消されたりすることもなく、
常に皆の目につく場所に幅を利かせています。

研究所ではおなじみの合言葉で、
特に学園のミーティングではたびたび議題に上がる
親しみのある言葉でもあります。



ちなみに前里光秀学園の教育理念は

「一流の個別指導」

「一流の礼儀作法」

「一流の創造感謝」

です。



「成果にこだわる一流」、
ここでいう成果とは数字のこと、
会社経営での黒字を意味します。

学園に置き換えると、
生徒の頭数、そして成績の数字を指します。



講義ではこの時間は主に、
学園史上、類を見ない数字を叩き出し、
スーパースターの座をほしいままにしている一真さんが、
襟元を正しマイクを握ります。

一真さんは、普段生徒に
「100点を目指す。99点や98点じゃダメ、100点というこの数字にこだわる」
ということを強く指導するそうです。


そして100点をとってきた生徒に対して、
「実は数字は関係ない」
と言うそうです。


「??」


これは、実際には数字ではなくて、
そこに向かう姿勢、妥協なくそこへ向かう姿勢
「心を込める」そのあり方の重要性を説いています。

成果にこだわる一流とは、
一流を目指すそのあり方のことを指します。



ミツさんは人間関係において
付き合う人の重要性を説きます。

人は、仲のいい人と影響しあいながら
そのなかで成長していくからです。


「潜在意識の抵抗に抗い創造的に生きるということ」、
それはチャレンジの連続でもあります。

「一流への方向」が、時に自分を厳しく律し、
妥協を許さず、立ちはだかる壁を壊すその原動力となります。


忙しく努力している間は、
その「やっている空気感」のようなものに
ある意味安堵を感じてしまって、
あり方のズレに気がつかない可能性があります。

成果が出ていなくても、
「がんばっているのだからいずれ出るだろう」と、
あり方のズレを修正するその機会を執行猶予のように
先延ばしにしてしまうかもしれません。



ここで、「成果にこだわる一流」という
言葉のパワーが威力を発揮します。

「努力しているけど成果が出ない」、
ということは何かが間違っているぞ、
と自分のあり方を見つめ直していきます。

単純に感謝する気持ちが足りないだけかもしれませんし、
初心を忘れて、いつのまにかワクワクドキドキする気持ち、
遊び心を忘れて、機械のようにルーティーン作業を
こなしてるだけになってしまっているかもしれません。

一日数ページでもいいから、
読書する習慣を入れるだけで何かが変わるかもしれませんし、
少しでもいいから、自分の考えやイメージを
ノートに書く習慣をつけるだけで、何かが動き出すかもしれません。



「神は細部に宿る」という格言があるように、
ちょっとした変化を入れるだけで何かが大きく変わることがあります。



「今は忙しいから何もできない。忍耐の時期だ」
という思い込みを外せば、案外いろいろなことが見えてきて、
ちょっとした変化を日常に取り入れることが上手になっていって、
もう少し時間がかかる、まだ先だと思っていたことが
いきなり目の前にやってくるかもしれません。


ちょっとした変化とは、普段とは違う道から帰る。
いつもと違う席でご飯を食べる。
部屋の模様替えをしてみる。

それだけでも変化なのです。

そしてその少しの変化が状態をゆるめ、
その先にある大きな変化を受け取れる柔軟性をつくります。



一流も二流もどちらも努力して
がんばっていることに変わりはありませんが、
成果にこだわるその姿勢が、盲点を外し、
実はずっと目の前にあった「チャンス」に気づく助けとなります。

「チャンス」は常に目の前を流れているわけですから。


そして、目標に向かって高い意識でのぞんでいる人
の姿勢は人をひきつけます。

「心を込める」、そのbeが溢れて人を引っ張ります。



100点をとってきた生徒に対して、
実は数字よりも、その100点を目指すあり方を学んでほしかったんだよ、
と、そのあり方の重要性を説くということは、
「doを通してbeを学ばせている」と表現できるかもしれません。

究極的にはすべてあり方次第ですが、
いきなり武術の達人や大富豪のあり方をとれといわれても、
そのフリをすることにも限界があります。


例えば料理人の世界では、最初は皿洗いからはじめます。

それは細かく膨大な量の料理の情報をいきなり吸収することが難しく、
皿洗いを通して情報を取る受け皿をつくっていくといいます。

そのあり方に行き着くためににいろいろなdoをやって、
そのdoを通してbeを学ぶ、つくりあげていくのですね。


実績に裏付けされた講義中の一真さんの立ち振る舞いは、正に雅でした。



それは僕がその日、
朝7時にセブンイレブンに買いに行ったハードジェルで固めた髪型や、
オーダーメードのスーツのおかげではなく、
日々「生徒の成績を上げるにはどうすればいいか」、
「生徒の人数を増やすにはどうすればいいか」を考え、
生徒の将来・人生にいい影響を与えるために一講義一講義心を込めてのぞむ、
その毎日の積み重ねたあり方の結晶・「歳月」が魅せたものに違いありません。









前里光秀研究所  研究生 比嘉公彦
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