前里光秀大学【29】 前進を阻む潜在意識の侵食 

その受講者は約束の時間を過ぎて
その日のプログラムを開始しようとしましたが、
前里はその日の実行自体を中止にしました。


なぜなら、本人が「変わりたくない」と
思っているその日にプログラムを実行することは、
こちらも「変わらなくていい」と思っていると
潜在意識が判断することにつながるからです。

それがあるにもかかわらずプログラムを実行することは、
砂で作った城を登るようなもので、ほぼ意味をなさない。





プログラムの間中、
前里は徹底して受講者の潜在意識を見張っているため
それがどのように(悪く言えば)攻撃を仕掛けてくるか
すぐ気づきます。

そしてその罠に乗らないよう、
常に回避行動をとっているのだと思います。




また、そんな中、少し経ったときゆきぃさんは
何となしに「まさか今日、なくなるとは思わなかった」
と言ったとき、またその続きがありました。


それは特に深い意味もなく発した言葉だったそうですが、
実はその言葉すらも受講者の潜在意識が仕掛けたものだったそうで、
そのあまりに巧妙な手口に
改めて潜在意識の影響力の広大さに驚かされたそうです。



前里はゆきぃさんに、
「大丈夫か? 今、受講者の潜在意識に巻かれているよ」
と言ったそうです。



どういうことかと言うと、
受講者を変えまいとする潜在意識は、
一度は前里がそれに気づき回避したため
次は別の方法で(ある意味での)攻撃を仕掛けてきたのです。


それは、身近なゆきぃさんという人物の口を伝って。


「まさか今日、なくなるとは思わなかった」
という言葉に前里がもし相槌を打ったなら、
それは前里自身も「想定外」であると言うことに同じなので、
潜在意識下ではその攻撃を受けることになります。

その瞬間、受講者にとって
前里が伝える情報の影響力よりも
潜在意識からの影響力に比重を置くことになり、
「変わらない」という選択をよしとする
大きな合意のもとにつくられた集団となってしまうのです。


また、そこまでして変えさせまいとする
見事なまでの潜在意識の力と、
それを解読する前里の能力の高さに
ゆきぃさんは「そこまで分かったら、スーパーマンだね」
と言ったそうです。




そしてその発言もNG。


なぜかというと、その発言には
「自分にはできない」という意味が含まれていて、
その先にあるのは「受講者にもできない」







分かりますか。







「豊かさ」は本来誰にも与えられているものですが、
例えば潜在意識のような目に見えない領域は
瞬間々々に暗示のように他人のエリアを侵すようなかたちで
侵入し作用しようと働きかけてきます。

そうした日常では、自身の「豊かさ」を忘れさせる
仕組みが働きつづけていて、
それ故、「豊かさの町」への定住が難しいわけです。




だからこそ、「豊かさ」には向き合うだけの価値があり、
目指す人にはサインとして、その言葉の響きに
平常と至高が混合されたような不思議な魅力を感じるものです。









前里光秀研究所 和田一真
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