【肩に槍が突き刺さったような痛みを感じる線維筋痛症の女性へのヒーリング⑩】 

8月6日(月)、Cさんは
心から明るい笑顔でやってきた。

2日前の段階でも、表情はよかった。

Cさんとすれ違ったスタッフが、
その表情から病気の方だとは分からなかったという。

それが、さらに驚くほど笑顔だった。



聞くと、とにかく痛みが
かなりなくなっているという。



そして、カフェにいると知らない人が
何人か話しかけてきたと。

楽しそうな表情をしている。

理由は、それしかなかった。



ミツさんは、また距離を置いた位置からの
ヒーリングをした。

確認するように、いろいろなところに立って
ヒーリングをしていた。



終わってから、こう言った。



「かなりよくなっています」



脳・アストラル体・痺れ・振動数・
不調和・電気の流れ…

どこを見ても、よくなっているという。

その改善は、はじめから比べると
何と20分の1くらい。



その劇的な改善の理由として、
前日に言ったことが挙げられた。



「もう少しすると、痛みは引いてくる」



そのときが、来た。



ミツさんは、何をやったのか?



それは、アストラル体と言われる
エネルギー体にある

「痛みの原因箇所」をすべて
ブラックホールに捨てたという。

アストラル体には、
イスのサイズほどの痛み矢を放つ空間がいくつかあり、

そこから矢が放たれるように
痛みがCさんに飛んでいたという。



その痛みの原因箇所そのものを、
ごっそり捨て去ったと。



実は、このときのヒーリングは、
痛みをとるだけではなく

昨日の治療後の
経過をチェックするものだったという。

すべてチェックした結果、
それがやはりなくなっていたという。

つまり、痛みが再発することはない。



理論上は、そういうことだ。



あとは、そのようなスピリチュアル世界と
この世界には多少の時差があるから、

時間の問題だと。

または、まだ見つけていない原因があれば
別で痛みが出る可能性があると。



どちらにしても、大きな痛みの原因は
そのままブラックホールに捨て去った。



「気分は、どうですか?」



ミツさんがそう言うと、急にCさんは
身体をくまなく手で触り始めた。

そして、言った。



「あれっ?あれっ?あれっ?
痛みが、ない。

痛みが、なくなっている!」



Cさんは、驚いていた。

しかし、それ以上に僕らは驚いた。



Cさんが快適な身体を喜んだのではなく、
痛みがなくなったことが困ったようだったからだ。

今まであった痛みが急になくなって、
喜んだのではなく。

大切にしているおもちゃをなくしたように、
必死で痛みを探していた。



痛みがなくなったらそれでいいものを、
あたかもないと困るかのように、探していた。

僕たちは爆笑したが、Cさんは大真面目。

不思議な光景だった。

望んでいた現実が手に入ったのに、
今すぐにでも戻りたいと言っているかのようだった。



すくなくとも、潜在意識には
そのように聞こえている。

「フォーカスしたものを、ゲットする」

そういう、仕組みがある。



痛みを探せば、痛みが戻ってくる。

まさに、痛みを戻そうとしていた。
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