思考 

「無制限」
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シーナ・アイエンガーの実験。


「上司が部下に指示を出す時の方法による評価 」


6個の選択肢から選ばせる 「良い人だけど無能 」

2個の選択肢から選ばせる 「有能な人」


ちなみに「上司が決めたことを指示する」の評価は

「独裁者」

ただし、最後のこのデータはこれからの内容にはあまり関係ないので参考までに。 

(日本人のデータではありません)






「ゲームの進め方」について、この実験結果から話を進めてみる。



なぜ選択肢を絞った上司は「有能」と評価されたのか。

それは、この上司が選択肢を絞るという「制限」を入れたからではないのだろうか。

もともと制限を楽しむ為にこの世界に来ている私達の中には

制限を欲する心があり、それを提供されたことを心が感じて、

それが評価に繋がったのではないだろうか。

上手に「制限」をかけられる人は「有能」
 
自分自身もそうで在りたいという心の作用が

この評価に表れているのではないだろうか。





別の視点。





この上司が選択肢を2つに絞るまでに何をしたと考えられるか。


それはシンプルに「思考」である。


仕事上いくつかある選択肢を2つにまで絞るには

必ずと言っていいほど深い思考が必要になる。

深い思考を超えて絞り出された選択肢の質はもちろん

そこに至るまでの思考という行動に魅力があるのではないか。

また、そこに至るまでの上司の思考状態が、

もともと1つである私達(部下)の心と共鳴したのではないか。




どちらにしてもこの「有能」と評価された上司の人生を考えてもらいたい。

悩み苦しんでいるのか、笑い楽しんでいるのか。

後者であることはほぼ確実。



この上司は、「無制限」ではないがもともといくつかある選択肢に、

「思考」を使って自ら制限をかけて2つにした。

とにかく「自ら制限をかけるゲーム」をしたのだ。

そして良い評価を得た。

この上司は仕事だけではない部分でも「思考」を使っているはずだ。

常に「思考」を使って選択肢を絞り、最終的に選択し決定している。

僕の考えで言うと「制限している」

そしておそらく笑い楽しむ人生を送っている。



ということは



「ゲームの進め方」とは

「思考すること」

という答えが出る。








自分に置き換えてみると瞬間で分かる。

私達はこのリアリティでどれだけ「思考」を使っているのだろうか。

「思考」という言葉さえぞんざいに扱っているのではないか。


この世界にある最高の制限は「時間」

もともと制限を楽しみにこの世界に来ている私達にとって

一番面白い材料であると考える。

その材料を本当に「思考」のために使っているのか。

悩み苦しむことに使っているのではないだろうか。


その1点を思考するだけでも

今選択しているリアリティとは違う体験ができるだろう。




「無制限」の中で書いたように

もともと制限される仕組みの中に来ているのだから

ある意味では自動的に選択肢は絞られ、最終決定がなされる感覚があるだろう。

しかしそうではない。実は必ず思考はしているのだ。自分で選択しているのだ。

でもそれでは「思考」がゲームの進め方だと言い切るのは違うのではないか。

そういう意見が出るかもしれない。




それも分かるが、僕が伝えたいのは「思考の質」である。




最後に分かりやすく伝えると、

なんとなく、ある1冊の本を手に取り読む人と

無制限の本棚を目の前に深く思考し、選択肢を絞り、

最終的に選択、決定をした上で、ある1冊の本を手に取り読む人。



明確な違いは一目瞭然であろう。
















この世界の面白さは、深い思考と共にある。







前里光秀研究所 川満由希夫
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