ライフライン体験記 ⑦脳の工事 

⑦脳の工事



3日目の午後は
『死後世界ツアー』から始まりました。

このセッションで初めて寝ました。

実はそれまでの2日間ともに
2時間くらいの睡眠しか取っていないにもかかわらず、
1度もセッション中に寝たことがなかったのです。



ミツさんからは「1回でこれだけ変わるのだから、
絶対に今回見ますよ」と目をじっと見て言われました。

確かに、それまでの目が
ギンギンに冴えているような感覚がなく、
ニュートラルになった感じでした。

目から鉄が溶けたせいなのでしょうか。



次は『フォーカス27序章』で、
僕にとっての衝撃的な出来事はここで起こりました。



この時も半分くらい寝てしまったのですが、
途中フォーカス27で起きた時に

ヘミシンク音が脳を刺激し強烈だったのを憶えています。
目覚めるとスッキリしていました。

毎回ミツさんにシェアしているのですが、
この時も「何も見えませんでした」と言いました。



しかし夕食を食べに行く途中、思
い出したことがあったのです。



エレベーターに乗る時、
「そういえば」と切り出しました。

セッションが始まってすぐに2
~3秒のビジョンを見た気がしたのです。

そのひとつはサッカーをしているのを
上から見たようなビジョンで、

普段イメージで見るのと違うので
「あれ?」と思った記憶があるのです。

なぜ普段と違うと思ったかと言うと、
「ビジョンが動いていた」からです。



たしか緑の芝生の中に
黄色の服と青色のパンツを履いた人が、左から右に動いていて、
とにかく動いていたのが分かりました。

僕は「よく考えればあれがビジョンなのかなぁ」
なんて言いながらレストランホールに着いた頃、

それまで話を黙々と聞いていたミツさんが言いました。



「それ自分がやったんですよ」

「えっ?どういう意味ですか?」と言うと、

「さっき脳をいじったんです」



ミツさんはいつものように淡々と答えました。
僕はとにかく驚きました。

あまりにビックリして大声で
「本当ですか!?」と聞いてしまいました。

僕が嬉しそうな顔をしていたので、
周りのみんなが「どうしたの?見えるようになったの?」
と聞いてきてくれました。

最初は「ミツさん、凄いですね~」なんて
言って笑っていましたが、

席に着いて食事を始める頃に
なぜか涙が溢れてきました。



突然の涙で自分でもよく分かりませんでした。

それは「初めてビジョンが見えた」
という嬉し涙だと思ったのですが、

それが止まらなくなり終いには号泣してしまいました。

食事の席で目の前にはモモさん、
右にミツさんが座っていて、

周りのみんなが見ているのに
大声を出して泣いてしまったのです。

自分で感情を抑えようとしているのに抑えることができず、
子供のように泣いてしまいました。

激しい嗚咽で体の力が抜け、
床に倒れ込みそうになりました。

座っているだけでも力を使うので、
いっそこのまま倒れてしまえば楽になるとすら思いました。



向こうの方に坂本さんがいて、その席の人と話しながらも
こちらを気にしてくれているのが分かりました。

すぐ近くに仲のいいMちゃんがいるのが分かりました。

他のみんながあまり見ないように
してくれているのが分かりました。

自分でも分からない感情が溢れ出してきて
涙が止まりませんでした。



泣きすぎた僕は体がフラフラになってしまっていたので、
モモさんにお願いして一緒に部屋に戻り、
ヒーリングをしてもらいました。

そこでもかなり泣きましたが、
モモさんのおかげで15分くらいで泣き止みました。

少しして、「あの涙は何だったのだろう」と考えました。

「これからビジョンが見える」という嬉し涙かと思いましたが、
すぐに「そうではない」と思いました。

それは、ミツさんの優しさに
心から感動したからだと思います。



ミツさんの性格は、いつも淡々としています。

冷静であることは本人も自覚していて、
周りからすると一見近寄り難いような印象もあり、
その落ち着きがやる気のないような印象があるのです。



僕は実際ずっと一緒にいたので分かるのですが、
本当のミツさんは「いつも楽しいことしか考えていなくて、
とにかく人のことしか考えていない」人です。



「沖縄のユタ文化を無くしたらみんな幸せになれる」

「ヘミシンクでみんなビジョンが見えるようになったら、
アクアヴィジョン・アカデミーにもっと人が来る」

「みんなが僕と同じ能力を持ったら、こんなに楽しいことはない」



僕はどこか、「自分だけ良ければ良い」という部分があります。

いつも周りのことを考えているつもりでも、
余裕がない時は自分のことを考えてしまいます。

人間って、誰でもそういう部分があると思います。



脳の工事をしたセッションをする前にも後にも、
ミツさんからは何も言われませんでした。

セッションを始めるときは特に会話すらしませんでした。

なのに、僕がセッションをしているときに
必死になっていろいろ仕掛けてくれたのです。

これが分かった時の衝撃はとにかく大きかったです。
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