才能の痕跡、自分の才能を見つけるには 

才能を見つけるためにまず最初にやるべきことは、
さまざまな状況下で自分は無意識にどのような反応をしているか、
自分自身をよく観察することです。

反射的な反応は才能を見つける最も有力な手がかりです。
最強の脳内回路のある場所を教えてくれます。

極度の緊張状態に置かれた人間が示す反応が、
その人間の中で支配的な才能を露見させると言います。
個々のこうした反応は、
仕事においてそれぞれがどのような能力を持っているかを
推し量るのにある程度役立ちます。

危機では人の本性が出ます。
自分の強みや弱みはその輪郭を露にすることになります。
危機感の中で自身の意識がよく研ぎすまされているときほど、
自分の資質を発見しやすいのです。

また、チャンスにも目敏くなります。
自分の資質にあった仕事などを引き寄せやすいのです。

緊張感のなさや気のゆるみは夢遊病と似ています。
夢遊病の人は、自分が夢遊病であるという自覚がありません。
危機は目を覚ますチャンスです。

「目を覚ましたい!」「起きたい!」という本心が
自身を危機的な状況に導くのではないでしょうか。

自分で自分を客観的に観察することは以外と難しいものです。
なので、ある種の危機的な状況、その臨場感の中で共に過ごす仲間
そういう状況下を共にするチームメート、
例えば会社の同僚、上司などは、
自分の強みや弱みをよく客観的に見ているものだと思います。
普段から信頼関係を築き、
いざというときの助言には耳をよく傾けるべきです。
そういった、普段から一緒にいる身近な人達はみなメンターになり得ます。

そういった関係性、何気ない会話などのやり取りの中にも
自身の強みや弱みを発見する、
その判断材料となるキーワードやヒントがあるはずです。
相手がポロっと出す言葉や、自分の口から自然に出た言葉は、
自分の無意識の動きを推し量るのに役立ちます。
重要な時期や、流れが加速しているときほど
あらゆる種類の言葉に注意深くあるべきです。

自ら壁を探し、壁に向かい
その危機感や緊張感の中でチャレンジする習慣を身につけ
常にその危機感や緊張感の中で自らの感覚を研ぎすませます。

慣れ親しんだ環境に埋もれてしまってはいけません。
変化のない、安穏とした状況に長く留まっているほうが
ある意味で危機的なのです。

自らの才能を発揮し、地域や社会から応援をもらうには
チャレンジャーでなければいけません。
「誰よりもチャレンジするぞ!」という
他との競争を意識したレーサー感覚が必要です!





比嘉公彦
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