圧倒的な経営者の習慣を考えてみよう!  vol_1 

「議論」ってなんだろう?



今までも会社で「議論」はしたことがある。

自分の考えた企画を周囲に説明したり、対立する意見でぶつかったり、
その落としどころを探るために「議論」したりと、
色々してきたと思っていたけれども。。。



もしかして、何かが違うような気がする。



経営者がやっている「議論」と
自身がやってきたと思っている「議論」に
何か差があるかもしれない??



今回、大学の講義(in 神戸)という場で感じた
「議論」について触れてみたいと思います。





議論とは
自分がわからないことを触るために必要な強力なツール。




例えば、Aさん、Bさん、Cさんの目の前に
ピンクの謎の果実があったとしたとき、

それぞれがその対象ついて話をして



 Aさん:「あー、なんだろうこの果実。」

 Bさん:「おいしそう!」

 Cさん:「なんか皮に毛があるね、痛そう?」

 Bさん:「食べれるかな?堅いかな?皮をむけばたべれるかな?」

 Aさん:「いや、皮をむかなくてもそのままでいけるんじゃ?」

 Cさん:「煮たほうがいいじゃない?
      コンポートみたいにしたらおいしいんじゃない?」

 Bさん:「いや、生でしょう!やぱり」

 Aさん:「僕はつぶしてジュースみたいにしてもおいしいと思う。」



という風に謎のピンクの果実に対し、感じ、認識し、
それに触れようとするために議論をする。



議論をすることにより、輪郭をつかむ。



だからこそ、よくありがちなのは、

 Dさん:「あーピンクの果実 たぶん桃だね。
      だったら木の枝になっているから、はさみ持ってきて、切って、
      冷やして皮に毛があるから剥いて生で食べればいいんだよ。
      じゃあそうしようね!」



初めから果実をもぎ取るために話すのは議論ではない、
ただそれは言いたいことを言いたかっただけ。



僕はAいいと思うけど、BさんはBがいいと思うのだよね。

CさんはCがいいと思うのだよね、
じゃあこれを掛け合わせてFという考え方があるんじゃない?



議論とは、どこにどういくかわからないから、
お互いのイノベーションの中で
おいしい果実を見つけにいく旅。





お互いが話をし、掛け合いの中で生まれるイノベーション。

一人では見つけられなかった新たなアイデア。

それが生み出されることが楽しいし、
お互いの心・温度が一つになり、新たな発見がある喜び。

また、知らなかったことや輪郭がつかめないものを
議論することを通じて自身の中へ落とし込んでいく。

とことん議論により思考を深め、
知が自身の中に蓄積されていくことにより、
次のアイデアや成長へとつながる。



だからこそ、ただ質問するだけでは
答える側はつまらない。

質問に対してうなずきや「はい」だけで、
返事がなければ質問をする側はつまらない。

それは、とても寂しいこと。

それは一人でその場にいることと変わりがないから。





喜びやワクワク感がお互いにある状態で
話が発展するのが「議論」。

一方的ではなくて、双方向。

それは相手への「思いやり」と「配慮」の世界。

相手を、周りにいる人をひとりにしない。

人への思い。





自身を振り返ったときどうでしょう?



着地点(結論)を想定して「議論風」なことをしたり、
質問だけして「はい」と返事するだけ。

質問されて「う~ん」と考えている風な
パフォーマンスをして逃げている。

全部やっていた自分に気づいた時。

それが議論を本当にしている人と
していない人の差であると知ったとき。



 じゃあ、今からやってみませんか?

 下手でもいいから自身の言葉で
 相手と本当に話してみませんか?

 下手というなら精一杯思考して考えて考え抜いて、
 言葉を紡いでみませんか?

 議論をするという意識にコミットしませんか?

 本当に「議論をしたいという人」と「議論をする意識」で
 「議論」をしてみませんか?



議論とは
自分がわからないことを触るために必要な強力なツール。

まだ見ぬ自身の世界を広げるために!







ちなみに私が今もっと触れたいし掴みたいテーマは「リーダーシップ」!!










岸原 万梨子
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