肉なしのBBQ vol.3 

多くのCは、Bとは反対側の川岸で、
A激流変化に魅了されている。

夢中になりすぎて、Bの存在には気づいていない。



「Aのようになりたい!」



と思って激流の中に飛び込もうと考える。

そして飛び込んでみる。



そしたら予想以上に激流でちょっと溺れかけた!


だからすぐに元の川岸に戻る。


やっぱり自分はまだまだなんだ!
そう言って、またずっとA激流変化に魅了され続ける。






「いつかは自分も…」





そしていつまでもそこに居続ける。





でもCは気づいていない。

Aが着ている「最高級のライフベスト」の存在に。


実はその「最高級のライフベスト」は、
以前にABからもらったもの。



CA夢中で、向こう岸にいるB存在に気づいていない。


少し落ち着いて空でも眺めてみようと思えば、
その目線の途中Bの存在を確認することができるのに。



確認さえできれば、
「最高級のライフベスト」をもらうことができる。



なぜならBはそれをたくさん持っているし、
それをたくさんの人にあげたいと思っている。




こちら岸に来てほしいからだ。



その方が楽しい純粋に思っていて、そういう仲間がたくさん集まれば、
BBQでもしようかと思っている。




















ただし、肉なしのBBQ。





















そして僕は、


「ホタテくらいは焼いてもいい?」と聞く。






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川満由希夫
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