『ある一つの物語』 

“ wear many hats ”





僕は演じることが大好きだ。





何故かと言えば、

こんな自分も、あんな自分も
色々な自分を出して、出して、出しまくる。




その心地よさときたら、
これは演じた者にしか分からない極地である。




僕という人格が次の瞬間から
もう一人の僕になり、
また違った人格の人間にもなっていく。




その計り知れない自由さ、
役に入り込んだ時の高揚感




この麻薬の様な感覚は人をも魅了するが
新たな自分との出会いに一番、
僕自身が興奮する瞬間である。




そう、

また新たな自分へ出会えた時の
感動が込み上げてくるのだ。










しかし僕はまた、役者とは違う
『別の顔』を持っている。






それは何か?






実は、色々な企業とパートナーシップを結び
役員として勤めているのだ。






もう一つの顔とは『社外取締役』の事だ。







男性







アメリカでは取締役の半数以上が
社外取締役で占められているのに対し、

日本では導入に広がりを見せているといえども
まだまだ、社外取締役の割合の低さは否めない。





でも僕は多くの企業と
契約を交わす事に成功している。




それは・・・・・




圧倒的な人との密な繋がりを重視してきたからだ。




僕は昔から、人に喜んでもらいたい。
人と密に繋がりたい。
人の笑顔を見たいと思いながら
デザイナーとして表現してきた。



デザイナーといってもただの
紙媒体の仕事は過去ものであり、

今は企業価値そのものを向上させるための
ブランディングを手がけている。




この目には見えない企業資産を
どう創造していくのか

僕の腕の見せ所となっている。




僕の行動パターンでもある
『人と繋がる → 安心する → 自分を表現する』
というサイクルを商品お客様の間へ挟む事で
新たな商品や企業価値を生み出しているのだ。




そして僕の最大の才能は
『企業ごとに違った僕という存在』で活動していることだ。




僕は舞台の上だけではなく、
普段の仕事の中でも色々な役を見事に演じ切る。





これが『売れっ子、社外取締役の秘密だ。』




僕は目の前の相手によって何にでもなるし、

なれるという事を知って以来
世界観が大きく変わっていったのだ。





ある時は、上質なユーモアのセンスを武器に
またある時は、
心の底を響かせる様な低音で訴えかけ・・・・・









七色に色を変えるカメレオンの様に
様々な自分へ、柔軟に変化させる。






カメレオン








環境や相手によって、瞬時に七変化する時ほど
生きていると感じる時はない。




僕は、

『役者として生きた時から
第二の人生が始まったのだ。』












今日は、2024年5月31日




僕は古くからの友人である前里光秀さんの
誕生日を多くの仲間と一緒に祝っている。







ケーキ








そう、彼が役者の人生を僕に
プレゼントしてくれたのだ。








今日は僕のほうが彼へ
とっておきのプレゼントを贈ろう。









作者 松永 みやこ
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