「ゼロの衝撃」 ③回転する「ゼロ」の静寂 

ミツさんが言う「落ちる」とは文字通り
意識が「落ちる」ことですが、
よく言う「落ち込む」とは
実際には「浮く」ということだそうです。



人間が「落ち込む」とは、
外部の状況が変えられないと判断したとき
自己の中へと意識が深く入りこんでいく状態のこと。

そしてほとんどの「落ち込む」人は
意識的にこれをやっていますから、
その能動さでは「瞑想」のようでもあります。

ここをさらに突き抜けることで
意識の覚醒、つまり観念のブレイクスルーが起こって
新しく生まれ変わる場合もあるかもしれません。

でもそれが難しいのは、
そもそも一般的に「落ち込む」こと自体が「重み」が足りず
「破壊と創造」まで達することができない
ということがあります。


その理由。

それは「落ちる」途中の自分と
それを「落ち込む」と判断するまわりの人、
その協力関係でネガティブなものに置き換えられてしまうからです。

ちなみに、当研究所で「落ち込む」人
というのはいません。

実際には普通は「落ち込む」ようなことがあっても
まわりに「あぁ、落ち込んだな」と言う人がいなく、
それはさておき場面はすぐに移り変わります。

「落ち込み」に協力する人がいないんですね(笑)。



話は戻りますが、
「落ち込む」ことの「重み」の足りなさとは
結果的に人生にアップダウンをつくるようになる。

「重み」の足りなさが「浮く」ことにつながり、
空を舞う鳥のように空高く浮いて飛行したり
少し低めを飛んで行ったり。

数字でいうと、「ゼロ」が正解なのに
「8」「9」を繰り返している状態です。



そういう意味で、
「破壊と創造」は、常に「ゼロ」のまま。



どのアクションも「ゼロ」の連続ということは、
その歩行が安定していて一切の不安定がない。

だから前述の「破壊と創造が同じ次元で融合する」は
もともとは分離しているそれぞれが「ひとつ」となって
「新しい創造」をするということです。


ただ、この「ゼロ」という言葉
に感じる静寂。


それ以上でもそれ以下でもなく、
それすらが何もないような「ゼロ」。

この不思議な表現を使うのは
もちろんそれがいちばん近い表現だからだと思いますが、
「意図して」できるものではないそうです。

だけど、やっている。

「創造の仕組み」を学んでいる皆さんは
これを聞いてピンときますね。





そう、これこそが
本当の意味での「変化」
ということなのだと思います。

「変化」とは、「破壊と創造」―――。














株式会社 前里光秀研究所 和田一真